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2006-09-10 10:27:40| 人氣66| 回應0 | 上一篇 | 下一篇

東京タワ-35

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年上の女が好きだなどと言う耕二に、このありさまをみせてやりたいと思った。
「何本飲んだの」
透の母親はワインが好きだ。ワインのない人生を生きる気はない、と宣言している。
「ほんとにすみませんでした、御迷惑をおかけして」
透はあらためて女たちに言った。もう帰れという意味だと、一体どう言えば通じるのだろうかと訝りながら。
「大学の奴らってさ、なんか刹那的じゃない?」
電話口で、耕二はそんなことを言った。晴れた真昼、透の家の居間は日がふんだんにさしてあかるい。
「なんていうか、いましかたのしめねえみたいにさ」
こういうことを言うときの耕二が、透は昔から好きだ。愛があると思う。耕二は他人のことでもきちんと胸を痛める。
「仕方ないよ、それも」
透は微笑を含んだ声でこたえる。
「いろんな奴がいるよ」
数人の顔を思い浮かべた。学校に来る前に、毎朝なわとびをするのが日課の奴とか、いつも女の子たちとしか昼飯を食わない奴とか。
「そりゃそうだけどさ」
「それよりどうしてるの、最近」
置時計をみた。午後三時四十分。もうすぐ詩史さんから電話がかかる。
「ばたばたしてる。冬休みに入って、バイト一コふやしたりしたし」
「へえ、なんの?」
たまには音楽でも聴きましょう。この前詩史さんはそう言った。知り合いの娘さんがピアノを弾いてるの、と。
「デパ一トの倉庫」
「きつそうだな」

台長: 小葵
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