24h購物| | PChome| 登入
2009-12-31 13:18:52| 人氣331| 回應0 | 上一篇 | 下一篇

年末日本雑感

推薦 0 收藏 0 轉貼0 訂閱站台

日本に戻ってきて5日経ちました。今回は家でお正月を迎える準備に忙しかったので、まだ街を歩いていませんが、テレビや新聞、家族や知り合いとのおしゃべりの中で感じたことをちょっとメモしておきたいと思います。このPCは中国語が入力できないので、とりあえず日本語で書き留めます。

1 「静謐」:

いつ帰ってきても思うことだけど、人も車も何もかも静かだなあということです。これは騒音を出すものが少ないというふうにとらえることもできますが、逆にちょっとでも自分がうるさくしたら、見ず知らずの人にぶち切れられる可能性があるということです。そういう意味で、帰国直後はいつもちょっと怖いです。

2「歴女」:

この言葉、帰国してから知りました。高崎の一番まともな書店に行っても、日本史が大ブームになっているのがわかります。10月末に帰国したときには正直なところ気づきませんでした。ここまで熱狂的にはなっていなかったのかもしれません。司馬遼太郎の『坂の上の雲』と、同時代を描いた作品がところせましと平積みになっていました。私は少女時代まさに「歴女」だったわけですが、当時は「歴史好きの女の子、女子大生」なんて少数派でした。だから、テレビを見ていても変な感じです。

3「巣篭もり」:

今年は景気が悪かったので、年末年始を家で過ごす人が多いそうです。そのせいで、「巣篭もり商品」が売れているとのこと。鍋物グッズなどのことを指すようです。新聞の家庭欄などをみていても、「家で家族とすごす良さ」を強調するような論調がめだちます。それはそれで良いと思うのですが、日本史ブームといい、巣篭もりブームといい、なんだかすごく内向きです。実際に身を置く場所が国内の自宅というのは結構なことですが、それにともなって頭の中身も自分の既存の枠組み以外のものを一切もとめない、というふうになってしまっては困るなあと思いました。

4「教養」:

私の家の近所に六代続いている医院があります。そこの五代目の院長は私が子供のころから診てもらっていた90代の医師です。家の本棚を掃除していたときに、偶然その医師の著作を目にしました。何気なく手にとって読んでみてびっくり。その医師は短歌、俳句などを作り、挿絵も自分で描き、日本古典から外国文学まで読みこなし、書評をします。そして、彼の書く文章の語彙の豊富なこと。子供のころから慕っていたお医者さんでしたし、東大医学部卒ということも知っていましたが、こんな教養人だとは思っていませんでした。私の育った地域は地方の農村部ですが、この地域の戦前生まれの医者や教員などは、今の同世代の医者や弁護士、教員とは似ても似つかない教養人が多く、本当にびっくりします。これじゃあ、私の農家の長男の親戚のおじさん(戦前生まれ)が、新聞を読んで国際情勢について語っていても不思議ではないと思いました。テレビで司馬遼太郎と松本清張のインタビューを再放送していましたが、これもまたみごとで、二人とも超高学歴というわけではないのに、教養が豊かでした。これらの本やテレビを見て、はたと考え込んでしまいました。私が考えたのは、「なぜ私は上の世代がこれほど豊かな教養を持った人がいる社会に育ったはずなのに、日本には知的な刺激が不足していると感じていたのかな」ということです。これを読んだ方は、私が田舎出身でろくな大学を出ていないから周囲に教養人がいなかったのだろうと思われるかもしれません。でも、私がかつて接した人々の出身地、階層、学歴、職業はかなり多様だったと思います。でも、戦後生まれの自称知識人で、こういう豊かな教養をもっていると感じさせる人に出会ったことはないのです。それは、同世代の東大教授の本を読んでいても感じることです。情報量は戦前よりも爆発的に増えているはずなのに、発想の枠組みがなんだかとても狭い感じがするのです。

5「成長」戦略:

戦前生まれの知識人の教養に驚かされる一方で、ニュースを見ていると、中年のニュース解説員の薄っぺらさに物足りなさを感じます。これはもちろん新聞を読んでいても感じることです。ニュースでも新聞でも、「今年は景気が悪かった。失業者も増大した。閉塞感が高まった。来年は政府が経済成長のためにどのような有効な対策が打ち出せるかがカギである。」といった論調ばかりです。この記者たち、自分ではエリートだと思っているんだろうけど、なんにも考えていないんだなあと思ってしまいます。既存の価値観を反省するチャンスに恵まれないのですね。鳩山首相も2020年までの成長戦略を発表しました。でも、いくら立派な数字を並べられても、「こんなの無理だろうなあ」と思ってしまいます。政権は交替したのに、「景気が悪い→経済を成長させる対策を」っていう発想はまったく変わらないのですね。「友愛」を提唱している割には、「限られた富・資源を有効に活用して、みなで分け合い、支えあって生活するように工夫しましょう」という政策提言にはならないのです。新聞を読んでいると、一般人の間ではそういう動きもでてきているようですが。「もう経済成長しなくていいです。限られた資源を分け合う生活のほうが環境にも優しいし。より多くの金・モノを獲得することに血道をあげることよりも、質の高い文章や音楽を享受できるような環境を整備することに力を入れましょう。」というふうにならないかな、と私は思っています。

まだよく考えればいろいろありそうですが、他にもしなければならないことがありますので、今回はこれまでにします。

私の新聞台に遊びに来てくださった皆さん、今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。来年はもっとたくさん本を読んで、どんどん街を歩いて、また記録を残したいと思います。それでは良いお年を。

祝大家新年快楽!

 

 






 

台長: 雪子
人氣(331) | 回應(0)| 推薦 (0)| 收藏 (0)| 轉寄
全站分類: 不分類 | 個人分類: 【日本】 |
此分類下一篇:日本雑感(二)~(九)
此分類上一篇:非常驚訝、又是文化衝擊
TOP
詳全文