日本スポニチ 2003.08.05
日本のCMに起用された台湾のトップ歌手ワン・リーホン
映画「MOON CHILD」(監督瀬々敬久、製作委員会スポーツニッポン新聞社ほか)で日本デビューした台湾のトップ歌手ワン・リーホン(27)が日本のCMに初めて起用された。ブルボン「チュエル」のCMで、CM曲「愛の奇蹟(きせき)」(10月1日発売)も日本語で担当。これをきっかけに俳優・歌手として日本で活動の場を増やしていく意向だ。
映画ではHYDEとGacktの2大アーティストに負けない存在感を演技で見せつけたリーホン。その“イケメン”ぶりに日本の企業も早々と動いた。
CMは「これから伸びるアーティスト」を発掘、起用してきたシリーズ。前任の佐田真由美(25)もモデル兼歌手から最近、女優デビューを飾ったばかり。
4月の映画公開時にプロモーション来日した際、日本の若い女性層の間でアイドル的支持があることを見せつけたことが広告業界にアピール。5月末から撮影。5日から放送される。
台湾、中国本土では資生堂、IBM、AVONなどの大手企業のCMに出演。日本では初めてとあって、CM曲「愛の奇蹟」では日本語に挑んだ。
この曲はもともと新型肺炎(SARS)の恐怖に立ち向かうキャンペーンソングとして台湾の人気歌手85人と製作。プロデューサーとして指揮した上、作曲も手がけるなど才能を発揮。日本発売用に歌詞を変え、元米米CLUBの金子隆博が編曲し直した。
音楽アーティストとしては、台湾のレコード大賞「金曲奨」で最優秀ボーカリスト賞とアルバムプロデューサー賞を史上最年少記録でダブル受賞するなど実力十分。アジアの「いかす男性」を選ぶ「2003 Top10 Asian Hunks」にも選出され、先月末から写真集撮影を開始。俳優としても日本からの出演依頼が殺到しており、今回のCMデビューから本格的に日本展開を図るという。
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