11課 集合住宅・超高層住宅の住み方
第11課 集合住宅.超高層住宅的居住方法
普通のサラリーマンには「猫の額」程度の土地も買えない都心では、マンションなどの集合住宅(以下集住と略す)や超高層住宅(高さ60メートル以上の住宅)に住む人の割合が大きい。
普通的上班族也買不起一丁點士地的市中心,住在公寓等集合住宅(以下略稱集住)或超高層住宅(高度60公尺以上的住宅)的居民比率很大。
日本に集住が登場して30年余りとなる。
在日本,集住登場以來已經有30餘年了。
それで建物の老朽化、住民間のトラブル、管理、ごみ処理など、さまざまな問題が深刻化しているので、最近、「集住の快適な住み方と管理」をテーマにした国際フォーラム(公開討論会)が開かれた。
因此建築物的老舊化、居民間的糾紛、管理、垃圾處理等各式各樣的問題都很嚴重,所以最近以「集住的舒適地居住方法和管理」為主題,展開了國際討論會。
過渡期を迎えた日本のマンションの未来を探る初の国際会議で、集住の歴史の長い欧米など、内外から学者や専門家が参加して、管理組合のあり方、共有社会のルールなどについて、討論、提言がなされた。
迎接了過度期,在探討日本公寓的未來,第一次的國際會議上,集住歷史長久的歐美等有來自國內外的學者或專家參加,關於管理組合應有的樣子,共有社會的規則等,做討論和提議。
集住では区分所有者が共同でルールを定め、実行して、建物や敷地を管理することが前提である。
在集住裡,則是區分所有者共同制訂規則,然後實行,是以管理建築物或場地等為前提。
しかしこれは、職業、考え方、世代の異なる多様な都市生活者にとって容易なことではない。
但是那些對於職業、想法、世代不同、多樣的都市生活者而言,並不是件那麼容易的事。
このフォーラムの前半のテーマとして、区分所有の仕組みと法律、管理、紛争処理システムなどが取り上げられた。
以這個討論會前半的主題為主,區分所有的結構和法律、管理、紛爭管理組織等被提了出來。
後半は、小規模マンションに集中的に現れている賃貸化、管理者不在、毎年メンバーが代わるいわゆる「輪番制理事会」の限界、騒音・ペット問題などに対するルール作り、総会決定のあり方、修理計画、管理費、駐車場、物置などさまざまな問題が全国マンション管理組合連合会より提起されて、各国の意見が求められた。
後半則是針對小規模在公寓集中性出現的出租化、管理員不在、每年替換成員,所謂「輪班制理事會」的界限、噪音、寵物問題等制定規則,總會決定的應有樣子、修理計畫、管理費、停車場、倉庫等各式各樣等問題,被全國公寓管理組合聯合會提起、尋求各國的意見。
主として、ドイツ、フランス、アメリカなどでは、「日本のような輪番制理事会と違い強力な権限と資格を持つプロの管理者によって運営されている場合が多い」、またフランスでは「管理者の給与を国で決めている」といった実情が紹介された。
主要是在德國、法國、美國等是「和日本那樣的輪班制理事會不同,根據擁有強力權限和資格的專業管理員而營運的情形很多」,而且說在法國是「管理員的給予是由國家決定的」介紹了實情。
ペットに関しては、欧米では禁止が少数派ということで、「規約で禁止すること自体が法律違反である」とか、「自分の持ち分の中では基本的に自由であり、よほどの迷惑と認められない限り、法も寛容」などの実情説明があった。
關於寵物,因為在歐美禁止是少數派的,所以有「禁止章程就是自身違反法律」或「在自己的權益當中,有基本的自由,但只限於不被認為相當麻煩的事,法律也會寬容」等實情說明。
ルール作りについても、「合理的で平等で一貫性があること、そして実行することが何より大切である。ルール違反をした人には罰金などの形でペナルティー(罰則)を科すのが当然である」というのがアメリカの考え方として紹介された。
關於制訂規則也是「在合理性、平等有一貫性的事,然後實行是最為重要的。對於違反規則的人,處以罰金等型式、判罰罰款是理所當然的」這樣子的美國想法也被介紹了。
とにかく「快適な都市生活を送るためには、日本でも個人主義、合理主義に基づく新しい集住の生活文化をつくるべきである」と提言があった。
總而言之,「為了過著舒適的都市生活,在日本也是應該根據個人主義、合理主義,而製造新的集住的生活文法」有這樣的建議。
ところで、集住の中でも、最近建設が進められている超高層住宅の場合にはこれまでの住宅には考えられなかったさまざまな生活問題がおきている。
即使在集住當中,也有在最近展開建設超高層住宅的時候,引起了到目前為止,住宅無法考慮到的各種生活問題。
例えば本来、地上に住んでいた人間が空間に住むことで心理的な不安を訴える人もいるし、また、風が強い日には、上階のゆるやかな揺れを防ぐことができず、軽い船酔い状態になる住人がでることもある。
例如,也有本來住在地面的人們,對於所住的空間感到不安而申訴的人,而且也有在風強的日子,無法防止上層的緩慢搖動,造成輕微暈船狀態的居民。
さらに建物の構造上の問題もある。
而且也有建築物構造上的問題。
30階ぐらいの住宅がトイレの水を流すと下にいくほど下水パイプ内に落ちる排水の勢いが強くなり、3~5階住宅のトイレに残されているトラップ水と呼ばれる水まで引き込んで地下の下水管に流れ込んでしまう。
30樓左右的住宅,將廁所的水流掉後,流到下水道水管的水流越到下面越強,就連在3~5樓住宅的廁所曲管的水都會一起被吸到地下水管裡流走。
このため、下の階の住宅では防臭の役目を果たすとラップ水がなくなり、においの苦情が殺到する。
因為這個問題,在下層的住宅,用來防臭的廁所曲管裡的水就變的沒有了,抱怨味道的問題蜂擁而至。
また三輪車、物干ざお、植木鉢、ふとんなど、ベランダや出窓からの落下物による事故、わざわざエレベーターを作って捨てに行かなければならないごみ収集方式、災害時の避難方法など、早急に解決しなければならない問題が多い。
還有三輪車、曬衣桿、花盆、被褥等,因從陽台或窗戶掉下的東西而產生的事故、一定得特地搭電梯去丟垃圾的垃圾收集方式、災害時的避難方式等,必需早點解決的事很多。
低中層住宅の建設には多くのノウハウが蓄積されている住宅・都市整備公団に関しては経験が十分ではなく、入居後に予期せぬ問題が起きてくるケースが多いそうだ。
即使是具備中低層的建設技術情報相當經驗的公營房產公司,關於超高層的經驗並不是十分足夠,聽說遷入後,引起出乎意料的問題的例子也很多。
こうした問題を研究するために実験タワー(高さ108メートル、35階相当)を作って、超高層住宅を快適な住居にするユニークな実験も行われている。
為了研究這樣的問題,而製造實驗鐵塔(高度180公尺,相當是35層樓高),舉行舒適居住的超高層住宅的獨特實驗。
外観名損なわない落下物防止用のひさし、トイレの給水方式、ごみの収集方式、災害時に屋上からヘリコプター、パラシュートを使う避難方法、風にも地震にも強い構造、高所での心理状態などが研究課題になっている。
不損壞外觀、防止掉落物的屋簷,廁所的供水方式,垃圾的收集方式、災害時從屋頂使用直升機、降落傘的避難方式,能夠避風避震的構造,在高處的心理狀態等成了研究課題。
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翻譯日期:04年5月10日
資料來源:日本語中級讀解進階(大新書局)第11課
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