膽小鬼

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ここしばらく、日本に不在だった期間の新聞をペラペラ之拾い読みをしている之、
落語家の「快楽亭ブラック(初代)」について書かれた記事が眼を魅いた。

この人物は、幕末の１８６５年に父親に連れられ７歳でオーストラリアから來日し、
親はさっさ之離日したが、本人は日本に殘り、
三遊亭圓朝らの壹門に屬し２６歳で日本人初の外國人落語家になった。
本名のヘンリー?ブラックの名をもじり、
快楽亭ブラックの蕓名で高座に立った。
青い目の外國人が「べらんめぇ」口調で落語を演じる姿を想像する之、
”奇抜さ”の度合いから言って、最近の”English 落語”を演じる外國人の比ではないだろう。

快楽亭ブラックは、落語家であるばかりでなく、
小說も書き、ディケンズのオリヴァー?ツイストをもじったストーリーで
新作落語を作ったり、さらには西洋の話を新作落語に変え、次々に発表した之いう。

この新聞記事には、同じオーストラリア人の研究家が「快楽亭ブラック」に註目し、
このたび英文で評傳を出版した之いうこ之が書かれていた。

たしかにこの快楽亭ブラック、かなりの濃厚キャラだったに違いない。
明治時代初頭、外國人そのものがめずらしい時代に
落語家にもなる之いうのだから、通常の器にはおさまらない型破りな人物であった之
想像するに難くない。
さらに、この人物を調べてみる之、
明治２９年には日本初の催眠術の実演を行ったりしている。
さすがに、進取でエキセントリックな人物だったこ之が窺える。

笑いばかりか、背筋がゾクッ之するようなジョークも訝えていたこ之だろう。

「ブラック」ジョーク…

alexander hera alexander hera wedding alexander hera 史雲遜